裏側矯正の食事法

投稿日:2012.11.20 | カテゴリー:スタッフ日記

皆さんこんにちは☆今日は裏側矯正も含めた歯科矯正中の食事についてお話したいと思います。

 

矯正治療中はなにかと食事に困る方も多いかと思います。特に装置の装着直後や月1回程度のワイヤーの付け替えなどでの痛みがあるときは、痛みが気にならないような食事をいろいろ考えられる方も多いかと思います。

 

 矯正治療中に起こる痛みは、普段歯を支えている歯根膜という部分が炎症を起こしているためです。そのためワイヤーで歯に力が加わる度にその歯根膜という部分が押されて痛みを感じているということになります。

よく皆さんが苦手だと挙げられるのがサンドイッチに挟んであるようなきゅうりの薄切りやレタスなどの繊維がある食材です。歯が動いているときは、歯の根の周りを取り巻く歯根膜腔が拡大するため、シャキシャキしているような歯ごたえのある食材が苦手になります。歯に痛みがあるときはこういった繊維がある食材は特に避けたほうが良いですね。

 

 痛みを少しでも軽減させるためには、歯にそれ以上の負担をあまりかけないような食事が良いかと思います。あまり歯に負担をかけないためにも、そんなに噛むという動作を要しなくても消化不良を起こしにくいような食事がネット上の一般の矯正治療中の患者さんが投稿していたものを4つくらいにまとめてみたいと思います。

 

 ・柔らかい食材の選択、柔らかくなるようじっくり煮込む

太麺(うどんやきしめん)をじっくり柔らかくなるまで煮込むという意見が多く見受けられました。細麺(パスタやらーめん)は装置に絡まるからという理由で、反対派の方の意見もありましたが必要以上に噛まなくても良いという意味では賛成派の意見も多かったです。

またその他にもパン、ケーキなどは多かったです。ですがパンはフランスパンのような固いパンもあるので注意して下さい。パンやケーキ、ドーナッツなどは水分があれば口の中で溶けていくような感じもあるので最悪、口に含んでいるだけで小さくなってしまうと思います。

他にも多かった意見は以下の通り。

煮物(おでん、シチュー)、煮魚、卵料理、豆腐料理、ポテト系(マッシュポテト、ポテトサラダ)等。

 

・肉はミンチ状に

噛みちぎろうとしたり、引きちぎろうとすると痛みが出やすいです。なので噛みちぎろうとするようなお肉類はミンチ状にしてあげると、噛みちぎったり引きちぎる必要がなくなるので良いと思います。ハンバーグやつみれ等。

 

 ・スープ系ごはん、流しこめる食事

噛まずに済むので、痛みが強いときにこの食事法をとる方が多かったみたいです。

お茶漬け、リゾット、スープ類、ウィダ―インゼリー等。ちなみに私もこの食事法は本当によく活用していました。ゼリーなどでも少しでも満腹感を得たかったので痛いながらも極力、噛む努力はしていましたが(笑)

ですが痛いからといって長期間この食事法を摂り続けるのはオススメ出来ません。この食事法だと必要以上の栄養を摂取出来ないからです。痛みは長く続くものではありませんので、ある程度痛みが退いてきたようであれば普通の食事に戻していってみて下さい。

 

 ・食材を細かく切る

調理の際に食材を細かく切ってあげることによって、噛む回数を大幅にカットすることができます。特にミキサーやフードプロセッサーを使っての食事法だと、痛みが強くて食べられないときでも必要な栄養素を摂取することが可能だと思います。

 

 矯正治療中の痛みに対しての対処法が『食べない』という方がたまにいますが、これは一番してほしくないことです。体調を崩すだけではなく、歯の移動も悪くなってきてしまいます。多少の工夫があれば痛みがあっても、食事できるようにはなると思いますので頑張って食事は摂るようにして下さい。先程も述べたように痛みがあるのは少しの間だけです。そのあとはほとんど気にせず食べられるようになるので少しだけ辛抱が必要ですね。

                     

ただしカレーに関してなのですが、こちらもレトルトカレーのような具が小さいカレーなどは歯に痛みがあるときなどとても食べやすいかと思うのですが、カレーは要注意な食事でもあります。なぜならカレーに含まれる黄色い色素であるターメリック(うこん)が、矯正装置のワイヤーを固定している歯を動かすチェーン状のゴムに着色しやすいからです。私もカレーが好きでレトルトカレーだと野菜もほとんど溶けてしまっていたので、とても食べやすく裏側矯正でゴムも使用していなかったため、愛用していたのですが表側でゴムがついている方で、更にカレーを食べてしまい着色してしまったゴムが気になる方は、通っている矯正歯科にゴムを変えに来院するか、調整前日にまとめて食べるなどの工夫が必要になってくるかと思います。