口腔ケアを行いコロナの感染と重症化を予防
こんにちは!
ジェム矯正歯科の歯科衛生士 作野です🌻
7月ももうすぐ終わるというのに梅雨明けがまだ発表されませんね💦
ジメジメ湿気のこの時期が苦手で夏が大好きなわたしにとって、
梅雨が長引くのは本当につらいです(;^_^A
コロナのニュースが日々流れており感染者数も多く心配な状態が続いていますね。
コロナ対策には口腔ケアがとても大切であり、
歯周病だとコロナに感染しやすいというのはご存知でしょうか?
成人の約8割がかかっているといわれる歯周病ですが、
歯周病の方はコロナウイルスに感染するリスクが高くなるそうです。
コロナウイルスは、飛沫感染や接触感染、最近では空気感染でもうつると言われています。
感染者の飛沫と一緒にコロナウイルスが放出され、
そのウイルスを口や鼻などから吸い込むことで感染します。
また、ウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触るなどすると、粘膜から感染する可能性があります。
しかし、ウイルスが口の中に入ってきたからといって、誰もが感染するわけではありません。
ウイルスは喉にある特定の場所から侵入するのですが、ここは通常、糖タンパクにより守られています。
口の中に歯周病菌が増えると、歯周病菌が作り出すタンパク質分解酵素のプロテアーゼが増え、
このプロテアーゼが口の中の粘膜を破壊してしまいます。
口の中の粘膜は、ウイルスが体内に入る前の最初の防御壁になるため、
プロテアーゼで粘膜が破壊されてしまうと、ウイルスが容易に吸着し体内へ侵入しやすくなってしまうのです。
つまり、口の中に歯周病菌が増えて、プロテアーゼが粘膜を破壊してしまうと、
少量のウイルスでも感染してしまう可能性が高くなってしまうわけです。
また、プロテアーゼを肺に誤嚥してしまうと、肺の肺胞と呼ばれる組織が破壊されてしまい、肺炎になるリスクが高くなるため、
さらにコロナウイルスに感染するリスクが高くなってしまうのです。
コロナウイルスに感染しても、軽症や無症状で済む方が多いなか、糖尿病などの持病がある方が重症化する傾向があり、
歯周病の方は、コロナウイルスが重症化するリスクが高くなります。
コロナウイルスに感染すると肺の免疫力が低下し、ウイルス性の肺炎を起こします。
すると、ウイルス性肺炎により、肺の肺胞がダメージを受けます。
この状況になると通常は無害の細菌でも、ダメージを受けた肺胞が感染して、細菌性肺炎を起こしやすい状態になります。
そして口の中の歯周病菌やむし歯菌などの細菌が肺に入ると、コロナウイルスによる肺炎に加え、
口の中の細菌による肺炎を起こしてしまいます。
つまり、コロナウイルスによるウイルス性肺炎、そして歯周病菌やむし歯菌などによる細菌性肺炎が同時に起こり、
全身にウイルスが撒き散らされ、肺炎が重症化してしまうのです。
そのため、口の中を歯周病やむし歯などがない健康な状態に保つ事は、
コロナウイルスの感染を防ぐだけでなく感染した場合でも、重症化を抑えられる可能性が高くなるのです。
矯正治療中は通常時よりも口腔内の細菌が多くなっています。
今まで以上に歯磨きを丁寧に行い歯周病やむし歯を防ぎ、コロナ対策を行いましょう!