メタボと歯周病 

投稿日:2019.6.25 | カテゴリー:スタッフ日記

こんにちは!
日本橋人形町ジェム矯正歯科の歯科衛生士 作野です(^O^)!!

梅雨の真っ最中。
昨晩は寝苦しく汗をかなりかいていました(^^;)
クーラーをつけるほどの暑さではないですが、ジメジメ湿気は我慢できませんね💦

 

「メタボ」という言葉を聞くとドキッとする方も多いのではないでしょうか?
私もその一人です(笑)

そもそもメタボ、メタボリックシンドロームとは何かご存知でしょうか?

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません。

脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と、TNF-αやIL-6などという悪玉因子を分泌します。

内臓肥満になると、内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい、インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします。

さらに脂質異常症、高血圧にもつながり、動脈硬化という血管の老化を起こしやすくします。

結果として、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の発症率が高くなり、この状態をメタボリックシンドロームと言います。

近年、日本人にも肥満の人が増えてきていますが、車社会やデスクワークが中心で運動不足となり、栄養が豊富な現代において、メタボの人が増えていることが問題となっています。

 

日本におけるメタボの診断には、ウエストのサイズが必須条件で、それに加えて、
血圧・血糖・血清脂質のうち2つ以上が基準値を超えていることが条件となっています。

●ウエスト周囲径  男性 ≥ 85cm 女性 ≥ 90cm

以下3項目のうち2項目以上

●高トリグリセリド血症  ≥ 150mg/dL
 かつ/または
 低HDLコレステロール血症 < 40mg/dL

●収縮期(最大)血圧  ≥ 130mmHg
 かつ/または
 拡張期(最小)血圧  ≥ 85mmHg

●空腹時高血糖  ≥ 110mg/dL

 

そんなメタボと歯科、一見関係なさそうですが、実は歯周病と関連があるのです。

米国のメタボの5つの診断基準(ウエスト・中性脂肪・HDLコレステロール・血圧・空腹時血糖値)のうち
4つ以上の項目に当てはまる人は全く当てはまらない人と比べて歯周病のリスクが6.6倍に上昇していることがわかりました。

歯周病の原因菌である「グラム陰性菌」は周囲がリポ多糖で構成されています。
慢性的にリポ多糖の血中濃度が高くなると肝臓や脂肪組織に脂肪が付きやすくなり、インスリン抵抗性が上昇してしまうのです。

メタボの人は歯周病になりやすいということです。

またその逆、歯周病の人もメタボになりやすく悪化しやすいことも明らかになっており、口腔ケアがメタボの予防にもつながのです!!