免疫機能の低下と病気
こんにちは、gem矯正歯科DHの白川です☆
台風4号が接近中の本日は、夜から本格的に雨のようですね(>_<)
電車が止まらないことを祈るばかりです\(~o~)/
前回ご紹介致しました、「免疫」ですが、体調が悪い時に、よく、免疫力が下がるとか、免疫力をつけてとか言いますよね!
免疫力が下がるとどんな変化が現れるのでしょうか。
免疫機能が低下した際に起こる病気についてご紹介致します♪
免疫のしくみ
免疫系は、自然免疫と獲得免疫に分類されます。
自然免疫とは、生まれつき持っている免疫系のことです。
獲得免疫とは、いろいろな抗原に感染することで身につく免疫系のことです。
自然免疫と獲得免疫の両免疫系が、状況に応じて適切に働き、日々の健康が維持されています。
例えば、風邪に罹ってしまった時・・・
①自然免疫
いろいろな免疫細胞の中からまず、マクロファージと顆粒球(特に好中球)が風邪のウィルスを食べて殺し、さらにNK細胞がウィルス感染細胞を破壊、
マクロファージが感染細胞を食べて掃除します。またマクロファージがヘルパーT細胞へウィルス侵入の信号を発します。
②獲得免疫
司令細胞であるヘルパーT細胞は、キラーT細胞に命令してウィルスと戦わせます。
高熱が出て咳も激しくなっている時がこの状態です。
その一方で、ウィルスに対抗する抗体をB細胞に指示して生産させ、これでウィルスを撃破します。
この戦いでウィルスに勝てば風邪は治ります。それと同時にT細胞、B細胞がこのウィルスの情報を記憶し再侵入してきた時に備えます。
免疫細胞には役割分担があり、互いに連絡を取り合ってチームプレーで戦っています。
免疫細胞の主体は白血球で、マクロファージ、リンパ球、顆粒球から構成されています。
免疫系は、バランスが大切
特に、リンパ球と顆粒球のバランスが重要です。
このバランスが崩れると、いろいろな病気に見舞われます。
★リラックスモードの副交感神経が優位になるとリンパ球が増え→アレルギーなどを引き起こします。
★興奮モードの交感神経が優位になると顆粒球が増え→ガンなど組織の破壊を引き起こします。
そのため、「免疫力を高める」には、①「免疫バランスを整える」②「免疫力を上げる」の二つの意味があります。
免疫機能が低下すると
ガン(自己細胞の変質)や糖尿病(生活習慣病)などに、罹りやすくなる。
免疫バランスが崩れると
自己免疫疾患(誤爆)やアレルギー(過剰防衛)になりやすくなる
免疫のバランスが崩れた状態
Th1細胞・・・細胞性免疫を活性化させる→自己免疫疾患・炎症の増悪、アレルギー反応の減弱 ガンや感染症にかかりにくい状態
Th2細胞・・・液性免疫を活性化させる→自己免疫疾患・炎症の軽減 アレルギー反応の増強 ガンや感染症にかかりやすい状態
病気を予防し、健康な状態を維持するためには、免疫力を高めるだけでなく、免疫のバランスを調整することも大切です。